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オランウータンの生態

(以下リンク)


■オランウータンはヒト科!?知能が高いって本当?

チンパンジーと人間の体の共通点は2つ、ゴリラは7つ、オランウータンの歯や脳、髪が長く伸びるなどは共通点が28個もある。

さらにオランウータンの知能は霊長類の中でも高く、チンパンジーにも引けを取りません。
人間で言うと4歳児ほどの知能があり、道具を使えるのはもちろん、季節を感じることもできるんです。実際に枝を使ってはちみつや虫をとったり、噛んだ葉っぱをスポンジ代わりに水を飲んだりすることが確認されています。
さらに季節によって食べられるフルーツを知っている、自分専用のベッドを作るなど、他の動物では考えられないような行動を見せてくれています。


■オランウータンの生息地はどこ?種類ごとの違いは?

以前まで、オランウータンには1種類のみが存在し、各地域によって亜種となっているという考えが一般的でした。
しかし現在は3種類に分けられることが分かっています。

・スマトラオランウータン「Pongo abelii」

・ボルネオオランウータン「Pongo pygmaeus」

・タパヌリオランウータン「Pongo tapanuliensis」

身体的な特徴に大きな違いはありませんが生息地が違います。
また、交配することが可能とも言われていますが、生まれた子どもは死亡する確率が高いようです。これはそれぞれが亜種ではなく別種であるということの裏付けにもなりますね。

生息地に関しては、ボルネオオランウータンがボルネオ島、スマトラオランウータンとタパヌリオランウータンはインドネシアのスマトラ島に生息しています。
この辺りは東南アジアの熱帯雨林。
彼らは樹上棲で、一生のほとんどを木の上で過ごします。しかも人間が立ち入ることのできない起伏の激しい泥沼の湿地帯が生息地です。

■オランウータンの特徴!大きさや体重は?
オランウータンには種類がありますが、体の大きさの違いはありません。
座高はオスが100~150㎝、メスは80~120㎝ほど。体重はオスが60~110㎏、メスは40~50㎏です。
オスの方がメスより1回り大きくなります。
これは霊長類の中ではゴリラの次の大きさです。

■オランウータンの生態!食べ物は何?
オランウータンは基本的に単独で行動します。
決まった縄張りは持たず、オス、メスとその子ども、さらに若いオスが一緒にご飯を食べる様子が観察されることもあります。

食性は雑食性ですが、基本的には果実を好んで食べます。
ドリアンやライチ、イチジクなど、質の良い果実があればそれを食べ続けます。
しかし生息地によっては果実が少ない時期もあり、そうなると果実で蓄えた脂肪を消費しながら、葉っぱや樹皮で飢えをしのぎます。
完全草食性と思われがちなオランウータンですが、アリやシロアリを食べることも多く、過去に数例だけ小型哺乳類を食べた記録もあります。
テナガザルの死体を食べただけでなく、スローロリスを捕食したことが観察されているんです。

■オランウータンの寿命はどれくらい?長寿って本当?
オランウータンの詳しい寿命はまだはっきりと分かっていません。
ただ、最近の研究では野生のオランウータンの平均寿命は少なく見積もってもオスで58歳、メスで53歳以上だと考えられています。


転載終わり



花田裕実
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サルが常用する薬 ~樹皮を食べるのは病気を治すためらしい~

下記,リンクより引用

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サルが鼻風邪をひいたり頭痛になったりしても,薬棚から解熱鎮痛剤を取り出して飲むぜいたくはできない。野生の世界でサルたちは風邪や咳をどのように治しているのだろうか。

ジョージア大学の生態学者ガイ(Ria R. Ghai)らは,ウガンダのキバレ国立公園でアカコロブス(サルの一種)の100頭以上の集団を4年間観察し,雨林が解熱鎮痛剤の代わりになるものを提供しているかどうかを調べた。

この結果,鞭虫(べんちゅう)が感染したサルは休んでいる時間が長く,動いたり毛づくろいしたり交尾したりする時間が短いことがわかった。また食事の時間や回数は同じなのに,感染サルは健康なサルに比べて樹皮を食べる量が2倍に達した。去る9月のProceedings of the Royal Society B誌に報告。

樹皮を食べると,その繊維質がサルの消化管から寄生虫を文字どおり掃き出してくれるのかもしれないが,ガイはもっと説得力のある理由を考えている。病気のサルが好んで食べた9種の樹木・低木のうち7種は,滅菌や鎮痛などの薬理効果があることが知られているものだった。つまり,サルは自分で治療している可能性がある。他の可能性も否定できないものの,病気になったサルは地元の人々が寄生虫感染などの病気になった時に使うのとまさに同じ植物を使っていた。「単なる偶然とは思えない」とガイはいう。

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引用終わり




我妻佑磨

調査が難しいオランウータン

「人生に必要な忍耐はすべてオランウータン(の調査)から学んだ」と言われるくらい、オランウータンの調査は難しく、オランウータンの生態はまだ謎が多い。

なぜ調査が難しいのか。それは、
・人の手がついていない原生林で生息するオランウータンが非常に少ないこと。これは、大規模農場化による森林伐採や火災、密猟など、人の手が入りオランウータンの数が相当減少していることも影響している。
・また、生涯の殆どを樹上で生活しているので、観察しにくいこと。加えて単独性なので3日間同じ場所を観察していても、他の個体を1回も発見できないくらい出会えない。(社会交渉を観察できたのは全観察の1%)
・またオランウータンは、休憩が多い。食べて、移動して、食べて、の間に随時「休み」が入り、かつ長時間休む。だから、寝床にいても居るのか居ないのか解りにくく、ひたすら待つしかなくなる。
こんな状況で、10年観察して漸く論文ができるくらい研究が進まないのがオランウータンと言われている。

その中で唯一原生林にオランウータンが生息しているダナムバレイは、果実が長期間実らない時期もある過酷な原生林。原生林でありオリジナルな環境だと想定されると同時に、ある意味極端な環境でもある。熱帯雨林故に豊かな森と思っていたが、果実が実らない厳しい環境のなかでも木の皮や葉を食べる機能を獲得したのがオランウータンだ。(⇒人類の極限時代の飢餓適応の基盤)

また、研究者である久世さん曰く
「森の果実が増えると、栄養状態がよくなってメスの排卵が戻って妊娠するという先行研究があるんです。でも私たちのデータでは、果実生産が増えるよりも前に排卵が戻って、実際に果実が実るときには皆、妊娠しているんです。実は、妊娠中よりも、出産後の授乳のほうがエネルギーを必要とするので、果実生産が高くなる前に排卵を戻して果実生産の高い時期に妊娠して、脂肪を蓄えるのは理にかなっていると思うんです」

というように、果実を摂取するタイミングを、妊娠のために合わせるのではなく、産後保育のために合わせているのも興味深い。交配・生殖は種を残すための根幹部だが、出産後の保育期間中にその戦略が移行しているようにも見える。

またダナムバレイでは、オランウータンが捕食される形跡もあるようだ。ウンピョウという中型のネコ科の動物と考えられている。もし先祖帰りにより樹上に登れなくなれば、地上には捕食される天敵がおり、隠れ住むしかなくなる事態も大いに考えられる。

参考サイト
リンク
リンク

匿名希望

オランウータンの社会(母子関係、メス間の関係を中心に)

オランウータンはオスもメスも単体とするのが、学会の通説のようである。

それは、オランウータンの生態調査、とりわけ集団構造、社会構造の解明が大幅に遅れているためである。理由は大きく二つあり、一つはチンパンジー人類起源説に惑わされ、もっぱらチンパンジーの研究に調査が偏ってきたこと。もう一つはオランウータンの生息するスマトラ・ボルネオの熱帯雨林は密林であり、人間が立ち入るのが困難なこと。とりわけ、オランウータンが専ら樹上に住みかつ警戒心が強いので餌付けが困難なため近くで観察ができず、個体識別が困難なことである。

しかし20年にわたるオランウータンの観察を行った記録によれば、必ずしも単体とは言えない実態が浮かび上がってくる。
(参考:鈴木晃氏「オランウータンの不思議社会」より

〇オランウータンの母子関係とメス同士の関係

観察によればオランウータンのメス同士は縄張りが相当重複している。そのため頻繁に遭遇するが互いに排除しない。特に娘の縄張りは母親の縄張りとほぼ重複しており、成体後も母親の近くにとどまっている。母親は授乳期には別の森に行き娘に縄張りを明け渡す事例もあるようだ(エサが少ないとき?)。
オランウータンの子育て期間は5年から7年くらいで6歳くらいになると、次の子どもを出産し、オスは群れを離れる。この6歳前後くらいで子どもは生存上必要な能力を母親を真似して習得しなければならない。下の子どもが生まれると、上の子は近づいても母親から追い払われるようになり、それまでは母親の作った巣(毎日作る)で寝ていたものが自分で巣を作るようになる。また子供のころは枝渡りが困難な場合、母親が枝を曲げ手助けしていたものが、全く手助けしなくなる。そのようになると最初は母親の近くで暮らしていた子供はやがて遠く(別の山)へと去っていく。

オランウータンは50年くらいまで生き、娘は10歳くらいで子どもを産むようになるので、母親の子どもと娘の子ども(母から見れば孫)が近くにいることになるが、それらの子どもは兄弟同士だけでなく、子どもと孫が、あるいは縄張りの重複した、別の母の子ども同士が良く何時間も遊んでいる。遊びはオス同士もメス同士も、オスメスの子ども間でも行われる。乳児が生まれて母親が手が取れないときには他のメスが面倒を見ることもある

また昼寝をするときや休息するときなどは、今まで作った巣をそのまま使うことも多いが、母親の作った巣(ベッド)やほかのメスの作った巣をお互いに利用しあうことが多い。

これらのメスと子供の集団は、あまり移動しないが季節の変わり目などにこれらの集団全体が(10数頭で)他所に移動する事例も報告されている

〇オランウータンのオスメス関係
このようなメスの集団(集合)にやってくる、縄張りオス(大きなオス)の頻度から考えると、オスは20頭から30頭のメスの縄張りを巡回していると推測される。メスが日常的に顔を合わせるのは数頭だが、オスはそれらを何倍も上回る行動圏を持つ。メスの交尾可能期間が限られているためと思われ、妊娠するとオスはメスのもとを立ち去るので、特定のメスとの関係は長期的ではない。
森の中にオランウータンが何日間か過ごしメスを呼び寄せる巨木などのデートスポットと呼ばれる場所があり、そこでオスは咆哮しメスが来るのを待つ。その時に発情したメスがやってくれば交尾が行われる。そのためオスメス間の交尾は親和的である。
発情期の観察事例として、メスの発情期間中には10頭くらいのオスが近くに現れるが、メスに近づいたのは5頭だけで、そのうち3頭と交尾を行っているが、通常メスの至近距離にいるのは一頭だけ(縄張りオスだけ)である(巡回中に目を盗んで交尾した?)。縄張りを持たない移動中のオスは小さな群れ(2~3頭)を形成しているものもあるようだが。交尾(巡回中のボスの目を盗んで交尾)が終わるとすぐに立ち去るようだ。
交尾は対面で腹と腹を合わせる形で行われる。メスが寝転ぶ形で行われることも多い。交尾時間は他の類人猿と比べて際立って長くチンパンジーが2~3分、ゴリラが数分なのに対してオランウータン交尾は25分から40分に及ぶ(1時間以上の事例も報告されている)。

以上より単体であるという通説に対して、メスは明らかに集団と言っていい協力関係を形成している。子育母娘を中心とした集団で行っている。
他方オスはチンパンジーのようにオスの大きな集団は形成されないが、メス集団の周囲をオスがついて回るという関係。オス同士はメスをめぐってぶつかり合うこともあるが、基本的に衝突を避けている様に見える



北村浩司

オランウータンは、実質的には「乱婚」

オランウータンのオスは、顔の周りに“フランジ”と呼ばれる肉塊が張り出した「フランジ雄(強いオス)」と、フランジがない「アンフランジ雄(弱いオス)」に分かれる。
喧嘩やメスの取り合いに勝ったオスだけが、90キロを超える巨体、フランジ、大きな音声を発する“のど袋”などの特徴をもつ「フランジ雄」に成長する。
逆に、オス同士の闘いに負けた「アンフランジ雄」は、成長を止めてメスと同程度の体格のままでいる。
しかし、フランジ雄が死んだりしていなくなると、アンフランジ雄の中から強いオスが大型化やフランジなどを発達させて次のフランジ雄へと変身する。
オランウータンには、同類との勝敗が決着すると、(未解明だが)成長を司る体細胞に変化を起こす遺伝子DNAがあると考えられ、その目的は、オス同士の血みどろの性闘争を抑止する適応戦略であろう。

だが、オランウータンは、強いフランジ雄だけがメスと性行為をするボス集中婚ではなく、弱いアンフランジ雄も性行為を行っているという特殊性がある。

オランウータンの生活は基本的に単独行動だが、それぞれの活動範囲が重なって、ゆるい集団を形成している。
フランジ雄のオス同士は敵対的で、普段は互いに相手を避けて生活しているが、発情したメスの近くでフランジ雄同士が出会うと激しい闘争が起きる。その一方で、フランジ雄はアンフランジ雄に対しては非常に寛容で、一緒に同じ木で採食することもある。

フランジ雄は、大きな“のど袋”を使った「ロング・コール」と呼ばれる独特の大きな音声を発して発情期のメスを呼び寄せ、生殖能力と高い適応度を持つことをメスにアピールして性行為を行う。
ただ、発育を停止しメスと体の大きさが変わらない(弱い)アンフランジ雄もメスを妊娠させる生殖能力があり、複数のメスと性行為を行っており、オランウータンは実質的には「乱婚」の形態になっている。
また、強いフランジ雄は子供を産む確率の低い処女メスを避け、オランウータンの第一子は弱いアンフランジ雄が父親になる、という報告がある。

Orangutan久世農子 国立科学博物館人類研究部 日本学術振興会 特別研究員(RPD) リンク
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Q. オランウータンは一夫多妻ですか?
A. おそらく(性的二型が大きい=オスがメスよりもずっと大きいので)、もともとは一夫多妻だった可能性が高いですが、現在は実質的には乱婚と考えられています。
オランウータンのメスは6~9年に1度しか発情しません(受胎可能な状態になりません)。メスは発情の時期をむかえると、1ヶ月1回、2~3日間だけ受胎可能になり、この時は自分からオスの方に近づいていきますが、普段はオスを避けて生活しています。
オスは常にメスに近づこうとしていて、時にはメスをおさえつけて無理矢理交尾をすることもあります(このような交尾をレイプとよぶ研究者もいます)。
オランウータンにはチンパンジーのような性皮がないので、メスが受胎可能でなくても、交尾が成立します。特にボルネオでアンフランジのオスが高い頻度でこのような強制的な交尾を行いますが(Mitani1985)、メスに深刻なケガを負わせることはありません。

受胎可能なメスは複数のオスと交尾をしますし、フランジのオス(強いオス)でもメスを完全に他のオスからガードすることはできません。その一方で、フランジもアンフランジも複数のメスと交尾できます(同じ理由で他のオスに邪魔されることが少ないからです)。

また長期研究が行われているスマトラでのDNA解析を使った父子判定の結果からも、コドモの父親は様々で、特定のオスがほとんどのメスを独占しているとか、メスがいつも同じオスとの間でコドモを作っているている、といった結果は得られていません(Utami et. al. 2002)。
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弱いオランウータンの 雄 は 第一子 の 父親 になる
―父子DNA鑑定で判明した弱い雄の繁殖戦術―リンク
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京都大学大学院理学研究科・ 人類進化論研究室の田島知之(教務補佐員)と、東邦大学理学部 講師 の井上英治は、ボルネオ島での 観察 と DNA分析から、ボルネオ オランウータンの劣位雄が子どもを残す ことを明らかにしました。<中略>
今回、アンフランジ雄状態でも 子を残 しているのかどうか 、糞から DNAを抽出して親子鑑定をして調べました 。その結果、アンフランジ雄がわずかに子どもを残していること、それが初産の子であったことを明らかにしました。初産の子の父親になることは、子を残すチャンスの限られたアンフランジ雄 にとっての繁殖戦術の結果である可能性があります 。
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麻丘東出

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